脱毛が止まらない!?プロペシアの初期脱毛の原因と期間まとめ
AGA治療薬プロペシア(成分名フィナステリド)によって起こる初期脱毛についてまとめました。なぜ初期脱毛が起こるのか?初期脱毛の程度、続く期間はどのくらいか?AGAの治療やプロペシアの服用を検討している方は参考にして下さい。
目次
プロペシアの初期脱毛で頭髪はスカスカでスカ?
初期脱毛は、AGA治療薬を服用すると起こる副作用のようなものです。
薬を服用して数日から1ヶ月ほど経つと抜け毛がゴッソリと増えますので、頭皮全体の抜け毛が増えたように見えるのですが、実はAGAに罹っている毛髪が集中して抜けています。
抜け毛の量は通常の抜け毛の3~4割増しですから、初期脱毛を初めて経験する人は例外なく不安を感じるものです。
抜け毛を治すために薬を使用しているのに、抜け毛が加速するのは矛盾しているように感じますよね。
一時的に抜け毛の量が増えますので、頭髪がスカスカになってボリュームが減る不安にも駆られますが、初期脱毛は新しく健康的な髪の毛が生えてくるための通過儀礼のようなものです。
初期脱毛は異常事態ではありませんので、安心して経過を見守るようにしてください。
プロペシアとは
プロペシアとは商品名であり、有効成分はフィナステリドです。
フィナステリドを有効成分としたAGA治療薬はフィンペシア、エフペシアが知られており、どちらもプロペシアのジェネリック医薬品です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大の治療薬として利用されていましたが、低濃度では男性型脱毛症(AGA)の脱毛抑制効果があることが認められています。
AGAは男性ホルモンの誘導体であるDHT(ジヒドロテストステロン)により起こる脱毛症で、DHTがヘアサイクルを乱して髪の毛が十分に成長するのを阻害し、脱毛を起こしやすくします。
男性ホルモンがDHTに変換されるには5α-リダクターゼ(5α-還元酵素)が必要であり、フィナステリドはこの酵素の働きを阻害する事で、AGAの進行や脱毛抑制効果を示します。
プロペシアの副作用
薬には劇的な効果を持つ一方で、副作用が出る事があります。
プロペシアの場合は、どのような副作用があるのでしょうか?
性欲減退
詳細なメカニズムは不明ですが、性機能の減退(性欲減退・勃起不全・精子の減少・射精障害)といった症状が確認されています。
男性ホルモンに関わる成分ですので、男性機能に影響が出てくるのは仕方ないかもしれませんね。
女性の利用を避けること
妊娠、妊娠の可能性がある場合、薬の成分が皮膚から体内へ吸収されるおそれがあります。
母体や胎児、乳幼児に影響が出る恐れがありますので、絶対に触れてはいけません。
これは禁忌事項ですので、必ず守るようにしましょう。
服用中の献血はNG、最低でも1ヶ月の休薬期間を設ける事
プロペシアは服用後、約6~8時間かけて成分が半減します。
プロペシアの成分が代謝・分解されるのには時間がかかりますので、服用中の血中には当然ながらフィナステリドが存在しています。
したがって、プロペシア服用中に献血をすると血液感染のようなことが起こりますので、必ず休薬期間を経たうえで献血を行うように心がけてください。
副作用が現れる確率は約2%
副作用の発生確率は2%以下とされています。
あまり過敏に心配しなくても問題ありません。
むしろ「副作用が起こったらどうしよう!」と心配しすぎると、ストレスになりかねません。
ストレスが頭皮環境を悪化させるのは事実ですので、深く考えないようにしましょう。
プロペシアを服用したら、必ず副作用が現れるというわけではありません。
頻度は2%以下と言われており、現れたとしても大部分は軽度のもので、プロペシアの服用を中止すれば、ほとんどの場合、副作用は見られなくなります。
引用元: www.hairmedical.com
初期脱毛とは
AGA治療薬を飲むと起こる、一種の副作用のような現象です。
薬を服用後、数週間すると抜け毛の量が増えて、毎日ゴッソリと抜けてきます。
薄毛、ハゲをなんとかしたくてAGA治療薬を飲んでいるのに、抜け毛が増えるのは恐ろしいですよね。
しかし、初期脱毛が終わると健康な髪の毛が生えてくるので安心してください。
脱毛は一時の現象です。
何も知らずに初期脱毛を迎えると恐怖の日々かも知れませんが、事前に知っておけば怖いものではないことが分かります。
初期脱毛について詳しく見ていきましょう。
ヘアサイクルが原因
初期脱毛について良く知るためには、ヘアサイクルについて知っておくと役立ちます。
ヘアサイクルは次の3つの期間があります。
髪の毛の一生のようなものだと捉えると良いでしょう。
成長期:新しい髪の毛が生えてきて成長している期間(4~6年)
退行期:髪の毛の成長が止まる期間(2~3週間)
休止期:髪の毛の成長が止まり、抜けるのを待っている期間(数か月)
※この休止期に毛根で新しい毛が生まれ始めます。
AGAに罹ると、成長期が数か月から1年と通常よりも短くなります。
すると、新しく生えてきた髪の毛が十分に育つ前に抜け落ちてしまうので、細い髪や短い髪の抜け毛が増えてきます。
AGA治療薬を使うと毛乳頭が活性化し、ヘアサイクルが正常に戻されていきますので、新しく生えてくる髪の毛がヘアサイクルの乱れた髪の毛を徐々に押し上げていきます。
一見すると抜け毛が増えたように見えますが、水面下では新しく生まれた髪の毛が不健康な髪の毛をどんどん押し出して抜けさせているということです。
抜け毛の量は1日平均300本ほど
ゴッソリ抜けるという初期脱毛、どれくらいの量の髪の毛が1日に抜けるかと言うと、普段の抜け毛の量の3~4割り増しと言われています。
とはいえ、普段の抜け毛の量を把握している人は少ないでしょう。
平均して80~100本は1日に抜けていきますが、初期脱毛では多い場合に1日で200~300本ほど抜ける場合もあります。
初期脱毛の程度は人それぞれであり、全く抜けない人もいます。
また、季節によっても抜け毛の量は変わります。
期間は約3ヶ月
初期脱毛が起こり始める時期は、薬を服用して数日~1カ月目あたりです。
遅くても1カ月ほどで初期脱毛が起こり始めるということですね。
初期脱毛の続く期間は2~3ヵ月であり、その間は髪の毛の本数が増えたり、ボリュームが増したりする、といった変化は見られません。
ですので、髪の毛が日々ゴッソリ抜けていくのを見続けるのは不安かもしれませんが、初期脱毛が始まってから2~3ヶ月は我慢の時期です。
徐々に髪の毛が目に見えて生えてくる
プロペシア使用者の頭髪の変化
ヘアサイクルや髪の毛の性質上、目に見えた変化が現れるまでには時間がかかります。
しかし、初期脱毛が起こる一方で、頭皮では健康的に育つ産毛が成長を始めています。
初期脱毛で日々髪の毛が抜けているのを見ると不安になるかもしれませんが、初期脱毛が終わる頃には産毛が頭皮から見え始めていることでしょう。
「たくさん髪が生えるといいな」と楽しみながら発毛治療を続けていきましょう!
プロペシアで初期脱毛が起こる確率は9割
初期脱毛は、ヘアサイクルの乱れた髪の毛がAGA治療薬によってゴッソリ抜けていく現象である、と前述しました。
AGA患者の頭皮はヘアサイクルの乱れた髪の毛の方が多いのですから、プロペシアによって初期脱毛を経験する人の方が圧倒的に多いことは想像に難くありません。
プロペシアを服用することになった場合は初期脱毛が起こることは、必ず念頭に入れておきましょう。
髪の毛がゴッソリ抜けるのは手放しに喜べないかもしれませんが、薬が効いている証拠ですので安心してください。
初期脱毛はプロペシアを服用する人の、おおよそ8~9割の人が経験するといわれています。
ミノキシジルの利用でさらに起こりやすくなるかも
クリニックでAGA治療を行う場合、基本的にプロペシアとミノキシジルを併用していきます。
プロペシアは抜け毛予防効果、ミノキシジルは発毛効果を持っていますので、併用することで治療効果が高まるからです。
治療効果が高まる一方で、初期脱毛はさらに起こりやすくなるのでしょうか?
具体的な統計データは明かされておりませんが、初期脱毛が起こる確率や程度は上がってもおかしくはないでしょう。
ただ、初期脱毛で抜ける髪の毛は、ヘアサイクルの乱れた髪の毛に限ります。
健康的な髪の毛まで抜けることはないので、心配することはないでしょう。
初期脱毛が効率良く行われて、通常よりも早く初期脱毛が終わるかもしれませんね。
(初期脱毛の程度が増して、周囲はあなたの毛髪量の変化に驚くかもしれませんが…)
早く髪の毛を生やしたいという気持ちとは裏腹に、薬の併用は身体への負担も大きくなります。
自己診断で服用する種類を増やさず、必ずクリニックなど専門医の指示や相談したうえ、治療薬を服用するようにしましょう。
初期脱毛の対策
初期脱毛が起きることは、薬が効いている証拠です。
だれでも初期脱毛で抜ける髪の毛の量に驚きや不安を感じますが、特別なことはせず淡々を薬を服用し続けていきましょう。
初期脱毛の後に生えてくる髪の毛は健康的な髪の毛ですので、新しく生えてくる髪の毛が丈夫に育つように、次に紹介することを実行して頭皮環境を整えていくと良いですね。
喫煙量を減らす、もしくはタバコを止める
タバコには血管を収縮させる効果がありますので、身体はもちろん頭皮に良い影響はありません。
血管の収縮は、頭皮へ流れる栄養不足や代謝の低下につながります。
ストレス解消や習慣でやめられないかもしれませんが、治療をきっかけにやめてしまってはいかがでしょうか。
生活習慣を見直す
食事内容は外食に偏っていないでしょうか?また、栄養バランスは意識しているでしょうか?
髪の毛は普段口にしているものから出来ていますので、髪の毛の元となる栄養が不足していたら髪の毛は丈夫に育ちませんよね。
タンパク質の摂取はもちろん、ビタミン、ミネラルの補給も欠かせません。
栄養バランスを考えるのが面倒であれば、AGAプロテインのように髪の毛専用の栄養補助食品を摂るのも有効です。
また、睡眠は十分に摂れているでしょうか?
身体のメンテナンスが最も盛んになる午後10時から午前2時の時間帯には、必ず寝るようにしましょう。
飲酒量を減らす
仕事終わりに一杯飲むことがあるかもしれませんが、実は飲酒後の睡眠は質が悪く、十分寝たつもりで身体は休まっていません。
また、アルコールの分解には酵素が必要であり、酵素を体内で作るためにアミノ酸が消費されます。
しっかりと栄養を摂っていても、アルコール分解のために栄養が消費されてしまっては、髪の毛へ回す栄養が不足する可能性もあります。
日々の生活習慣が荒れていると、身体は本来の機能を十分に発揮できませんので、些細なことですがこういった所を見直してみて下さい。
初期脱毛が起きづらい育毛剤
AGA治療薬ほど劇的な効果もありませんが、初期脱毛を抑えつつ薄毛・抜け毛の改善をすることが出来る育毛剤をご紹介します。
副作用の緩慢なミノキシジル誘導体を高配合したフィンジアがおすすめ
フィンジアという育毛剤は、ミノキシジルと同程度の発毛効果を持ちながら副作用を抑えた成分を配合しています。
健康上の理由などによりミノキシジルを利用できない場合には、フィンジアを検討してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
初期脱毛の程度は個人差がありますので、人によってはゴッソリと抜けて不安を感じるかもしれません。
ただし、初期脱毛は怖いものではなく一時的な副作用のようなものです。
風邪薬を飲んだら眠くなる程度のものであり、重篤な副作用でないことだけは認識しておきましょう。
初期脱毛の期間は我慢が必要ですが、服用後3ヵ月もすれば産毛が生えてきて治療の効果が目に見えて分かるようになります。
もし、プロペシアやAGA治療薬を使うのに躊躇いを感じるのであれば、フィンジアのような副作用の干満な育毛剤から始めてみるのも良いかもしれません。
ぜひご自身のはじめやすい形でAGAの治療に取り組んでみてください。
最終更新日: 2021-03-25
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