自毛植毛はFUE法とFUT法、どっちがいい?違いを徹底解説!
育毛剤や飲み薬で効果のなかった方でも、自毛植毛で薄毛解決した事例はたくさんあります!2種類の自毛植毛であるFUE法・FUT法の詳細、それぞれの違いやメリット・デメリットを見ていきましょう。
目次
自毛植毛とは
根本的に早く薄毛から脱却したい人にオススメ
自毛植毛はその名の通り、自分の髪の毛を薄毛部分に移植(植毛)する方法です。
育毛剤やAGA治療薬とは異なり、直接的な方法で薄毛を根本的に解決可能です!
自毛植毛は薄毛治療の中でも高額になりますが、植毛した髪の毛は定着すればその後は自然に生えてきますので、AGA治療薬を飲む必要もなくなります。
自毛植毛は現在主に2つの手術方法があり、標準的なFUT法とメスを使わないFUE法に分けられます。
本記事ではこの2つの手術方法について詳しく見ていきます。
今メジャーなのは2種類の手術方法
自毛植毛はクリニックによって様々な方法があるように見えますが、実際のところはFUT法とFUE法の2つの方法に集約されます。
FUT法
FUT法は次のような特徴があります。
- メスを使った手術方法
- 後頭部から縦1cm×横10~20cmの頭皮を切り取る(ドナー採取部位)
- ドナー採取部位をふさいだ縫い目が傷跡で残る
- 日常生活に戻るのに時間が掛かる
FUT法は世界中で一般的に行われている手術方法で、FUE法よりも治療実績の数多くあります。
FUE法に比べて採取した毛根の切断率が低く、植毛後定着しやすいドラフトが採取されます。
FUE法
自毛植毛のFUE法の特徴は下記になります。
- メスを使わない施術
- 傷跡が目立たない、残りにくい
- 極小の穴を開けるだけなので、傷が目立たない
- 毛根の切断率が高く、操作に高度な技術が要求される
FUT法はFUT法よりも1つ前に主流だった手術方法です。
FUE法とパンチグラフト法は方法が同じですが、パンチグラフト法の傷跡は不自然なため、今では利用されなくなりました。
自毛植毛のFUE法とFUT法の違い
FUE法とFUT法の違いが分かりやすいように、いくつかのポイントで見ていきましょう。
【動画付き】手術
FUT法による自毛植毛例 Follicular Unit Transplantation (FUT) using the SAFER technique
「頭髪の植毛(FUE法)」HSクリニック 院長 白澤 友裕 千葉
傷跡の様子
切らない自毛植毛の傷(FUE法)
FUE法の場合は頭皮を切らず、頭皮にパンチを指してグラフトを採取する方法です。
そのため、縫合した痕は残りませんが、パンチでグラフト採取した痕は白い痕となって頭皮に点在するように見えます。
縫合法の傷(FUT法)
FUT法は、頭皮を一定面積切り取り、グラフト採取を行います。
手術後は切り取った後を縫合するため、縫合した痕が頭皮に残ります。
ドナー採取部位は後頭部ですので、髪を伸ばせば人に見つかる事はありません。
費用
治療費は1グラフトあたりの単価で、FUE法はFUT法の約2倍になります。
世界中どこのクリニックでも共通の傾向で、FUE法は時間と手間が掛かり、割高な治療方法として扱われています。
従って、同じ金額でもFUE法であれば、FUT法の約半分程度しか植毛は出来ません。
また、少量ずつFUE法で複数回植毛すると、基本手術料が掛かりますのでその分高額になります。
基本手術料はクリニックに寄りますが、FUE法、FUT法で違いはなく、およそ20万円程度です。
そこに手術する範囲(ドナー採取部位あるいは採取するグラフト数)が加算されていきます。
定着率
移植した髪の毛が全て生えてくるという事はなく、一部は移植しても生えてこない場合があります。
従って、定着率は自毛植毛の成功率とも呼べるものです。
一般的にはFUT法が85~95%、FUE法は70~80%とされています。
FUT法は最も普及されている手術方法であるのに対し、FUE法は医師に高い技術が要求されます。
クリニックによってはFUE法の定着率もFUT法並に高いかもしれませんが、その逆もあるかもしれません。
FUE法、FUT法ともに定着率はあくまで数値だけですので、実際の仕上がりについてはクリニックの症例を見て、ご自身の目で確かめてみる事が大切です。
ショックロス
ショックロスとは、麻酔や外科手術などの刺激に対して起こる一時的な反応の事で、自毛植毛の場合は手術をした範囲とその周辺において抜け毛が発生します。
ショックロスの程度は人それぞれですが、手術後4ヶ月以内に起こり自然と収まります。
ショックロスは手術をした部分とその周辺で起こるものですので、FUT法・FUE法によるショックロスの起こりやすさは手術をした範囲に依存します。
つまり、ドナー採取部位や植毛した範囲が広ければ、その分ショックロスの起こる範囲も広くなります。
しかし、これはショックロスが起こる範囲の話ですので、抜け毛の量は期間は人それぞれと言えます。
せっかく自毛植毛したのに、髪の毛が抜けてしまう「ショックロス」という症状が...
FUE法とFUT法の違いのまとめ
FUT法、FUE法の違いをまとめました。
一長一短があり、どちらが優れているという事ではなく、ご自身の頭皮や薄毛の状態、予算、求める仕上がりにより手術方法は変わってきます。
FUT法 | FUE法 | 備考 | |
---|---|---|---|
手術後の痕 | 残る | 目立たない | FUE法が目立ちにくいが、 グラフト数が多ければFUE法でも目立つようになる。 |
費用 | 〇 | △ | FUE法はFUT法の2倍 |
定着率 | 〇 | △ | FUT法の方が良い。 FUE法は医師の技術次第。 |
ショックロス | △ | △ | 手術した範囲に依存する。 程度は人それぞれ。 |
こんな人にオススメ
FUT法
FUT法は下記に該当する方にオススメの治療方法です。
- 短髪のヘアスタイル
- 頭皮が硬い
- 定着率を上げたい
- コストを抑えたい
頭皮が硬くFUE法が選べない場合は、FUT法を利用せざるを得ませんが、FUT法が優れている点もあります。
FUT法はFUE法よりも定着率が高いので、確実性を選ぶのであればFUT法が適しています。
また、薄毛の範囲が広い場合は、定着率が高い方が仕上がりも良くなる傾向にあります。
その他、コストがFUE方より低いため、手術費用を抑えたい方にオススメです。
FUE法
FUE方は下記に該当する方に適した治療方法です。
- メスを使う手術に抵抗がある
- 毛髪の傷口が目立たない方が良い
- 皮膚が硬くFUT法が困難
- 術後の傷を早く回復したい
FUE法は自毛植毛で薄毛が気になるけれど、まだ進行していない方にオススメです。
もしくは自毛植毛の手術時間が長くても良いから、傷口が小さくしたいという考えでFUE法を選ぶのもアリです。
しかし、定着率がFUT法よりも低い事も念頭に入れておくようにしましょう。
FUE法は手術後の傷の回復が早いので、手術を受けたかどうか他の人に分かりにくく、人目が気になる方もFUE法が良いでしょう。
よくある質問
坊主やスキンヘッドにする必要ある?
外科手術となると、医師が手術がしやすいように、頭髪の髪の毛を剃るイメージがあるかもしれません。
ですが、自毛植毛の場合はその逆です!坊主やスキンヘッド、短髪の方は手術を受けられません。
その理由は2つあります。
手術跡が目立つ
自毛植毛手術は、髪の毛が正常に生えている頭皮部分から毛根(グラフト)を採取し、薄くなっている部分にグラフトを移植します。
そのため、髪の毛が坊主や短髪だと、手術跡を隠せなくなってしまいます。
本人がそれで良いのであれば問題ありませんが、それでも次の理由により手術は困難になります。
髪の毛の状態が分からない
自毛植毛の成否は、健康な髪の毛を頭皮から選び抜けるかどうかにかかっています。
つまり、グラフト採取の際には髪の毛の状態を見極める事が非常に重要です。
坊主やスキンヘッド、短髪の場合ですと、髪の毛が正常に生えているのかどうか判別が出来ません。
判別不可な状態ではグラフトの採取は不可能ですので、植毛手術そのものも出来ません。
何株でどれくらいの範囲をカバー可能?
毛の状態や体質など個人差により異なりますが、おおよその目安として以下のような生え具合になります。
あくまで参考程度にして、実際に自毛植毛する場合は、医師とよく相談してグラスト数を決めてください。
施術までの流れは?
事前準備
自毛植毛の手術を受ける事前準備として、診察・カウンセリングを行います。
診察・カウンセリングは、基本的にどこのクリニックでも無料で出来ます。
また、遠方のお住まいの方は、頭髪の状態が確認可能な画像を用意する事で、メールによる相談も可能です。
診察・カウンセリングを終えて自毛植毛手術を受ける場合、血液検査が必要になります。
血液検査は結果が出るまでに時間が掛かりますので、あらかじめ医療機関で検査しておくか、カウンセリング・診察→手術までを1泊2日で希望する事で、段取りがスムーズに進められます。
施術:手術内容と手順
基本的に日帰り手術です。
手術前に移植範囲や移植デザイン、密度分配などを患者さんと確認します。
手術中は麻酔によりあまり痛みはなく、手術時間は範囲に寄りますが1時間から長くても3時間程度で終了します。
手術時はリラックス出来るよう楽な姿勢で受けられますので、人によってはそのまま寝てしまう人もいるそうです。
また、クリニックによってビデオを観ながら過ごせる所もあります。
グラフトの採取から移植まで終了すると、植毛部位を洗浄し、ドライヤーで乾燥させた後に後頭部の縫合部を包帯で巻きます。
施術後:植毛後の過ごし方
植毛手術後は、副作用を緩和するための薬や飲み方、移植した髪の毛にダメージを与えないための生活面での注意事項、洗髪方法などを医師や看護師から説明を受けます。
後頭部のドナー採取部位の縫合は、人体内で自然に溶ける「吸収糸」を用いてる場合が多いので、抜糸のためにクリニックに行く必要はありません。
もし希望する場合は、手術後14日以降が抜糸可能な目安となります。
術後診察
手術後の診察は定期的に通う必要はなく、任意となっています。
副作用や術後経過などで不安な事や疑問点があれば、都度メールや電話などで聞いて解決していけば良いでしょう。
失敗する可能性はある?
「自毛植毛 失敗」などで検索すると、幾つか失敗体験談を見つける事が出来ます。
失敗の体験談として多いのが、韓国で植毛手術を受けている人の体験談です。
そして失敗と感じている理由としては、植毛の仕上がり、つまり植毛した部分の髪の密度が不自然、髪の毛が生えてこない、など副作用や手術後の痛みといった事ではなく、植毛した部分に新しく髪の毛が生えてきた状態に不満を感じているようです。
逆に、日本国内のクリニックで自毛植毛手術を受けて失敗と感じている人の意見は、あまり見られませんでした(もしくはウェブにアップされていないだけかもしれませんが…)。
自毛植毛手術はAGA治療の中でも高額な治療方法ですので、クリニック選びが非常に重要になります。
クリニック選びでは、治療実績はもちろん、診断・カウンセリングなどで医師の対応を見て信頼出来るかどうかが大切です。
また、医師との相談では、ありのままの事実を伝えて、治療方針に誤りが生じないようにしましょう。
自毛植毛で失敗しないためには
自毛植毛で失敗しないための近道は、色々な植毛クリニックを比較することです。
幸い、どの植毛クリニックも無料カウンセリングを実施しているので、色々な植毛クリニックで無料カウンセリングを受けて、比較してみることをオススメします。
参考までにハゲ治療ゼミで評価の高い植毛クリニックを2つ紹介しておきますね!
0円
- 自毛植毛一筋15年、シェアNo.1を誇る自毛植毛専門クリニック
- 独自技術の自毛植毛法「i-direct」は、95%を誇る高い定着率と、メスを使わないので傷跡が残らないことが特徴
- 新宿、名古屋、大阪、福岡の4院を開院
- 自毛植毛症例数は20,000件を超え、実績がある
- 無料カウンセリング実施中
総括
本記事の重要なポイントについてまとめました。
- 自毛植毛は薄毛の根本治療
- 標準的なFUT法とメスを使わないFUE法の2つが手術方法の主流
- FUT法とFUE法は一長一短なので、医師とよく相談して方法を決める
- 坊主、スキンヘッドでは自毛植毛は無理
- 自毛植毛は日帰り手術
- クリニック選びは治療症例やカウンセリングの印象などで決める
最終更新日: 2021-06-20
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自毛植毛
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