【画像あり】自毛植毛のショックロスとは?期間と症状を解説
せっかく自毛植毛したのに、髪の毛が抜けてしまう「ショックロス」という症状があるってご存じですか?当記事ではショックロスについてまとめています!
目次
自毛植毛とは
自毛植毛とは読んで字のごとく、患者さん本人の髪の毛を採取し、薄毛の部分に移植(植毛)する薄毛治療方法の1つです。
日本皮膚科学会の『男性型脱毛症の診療ガイドライン』で、自毛植毛はBランク評価がつけられています。
(因みにAランクはミノキシジルやプロペシアによる内服薬の治療です)
自毛植毛の方法
自毛植毛はいくつかの方法に分かれていますが、大まかには次のような方法で行います。
自毛植毛ですので、自分の髪の毛を利用するのですが、基本的に本人の後頭部から毛髪(毛包ごと)を採取し、生え際など薄毛の部分に植毛します。
まず後頭部の頭皮を帯状に採取し、毛包単位に株分けします(この株をグラフトと言います)。
グラフトの中でも正常なグラフトを選びだし、移植したい部分に植え込んでいきます。
クリニックによっては後頭部から頭皮を採取せず、吸引パンチで毛包ごと採取し、株分けせずそのままパンチで薄毛部分に植え込んでいく方法もあります。
自毛植毛の方法はクリニック毎に異なりますが、いずれも外科手術になるので医療行為に相当します。
自毛植毛のメリットとデメリット
自毛植毛は、男性型脱毛症の診療ガイドラインで上位2位に当たる分だけ効果もありますが、反面デメリットもあります。
メリット
確実に髪を増やせる | 自毛植毛の生着率は82.5%以上と高確率です。 従って、移植した髪の毛一本一本が通常のヘアサイクルを送りますので、抜けてもまた新しい髪の毛が生えてきます。 |
---|---|
メンテナンスの必要がない | カツラなどと違い自分の髪の毛ですので、移植毛のために何か特別なメンテナンスをする必要はありません。 |
自分の髪を増やせる | 自分の髪の毛ですので、髪質や色に違和感がなく自然な仕上がりになります。 |
デメリット
植毛できる髪の毛の本数に限界がある | 自分の髪の毛を移植しますので、採取できる髪の毛の本数には限りがあります。 |
---|---|
一度の手術で終えられないこともある | 薄毛部分を一度に植毛すると、生着率が悪くなることがあります。 そのため、高密度に植毛する場合は複数回に分けて植毛する必要があります。 |
自然な仕上がりになるには時間がかかる | 移植した髪の毛は一度抜け落ち、術後3ヵ月ほどでうぶ毛として新しく生えてきます。 ですので、生えそろうにはさらに時間がかかります。 |
手術の痕は残る | 移植用の髪の毛を採取した部分には多少の傷跡が残ります。 ただし、髪の毛で隠れますので探してようやく見つかる程度の傷跡です。 |
費用が高価 | 自己診療の外科手術となりますので、他の薄毛治療よりも費用は高額となります。 |
再度植毛が必要になる事も | 自毛植毛はメンテナンスの必要がありませんが、植毛した部分の周囲で薄毛が進行しますと、植毛部分との差異が出てきます。 その差を埋めるために、追加で植毛をする必要が出てくる事があります。 |
ショックロス | 自毛植毛の副作用のようなものです。 脱毛や頭皮のしびれ、まぶたの腫れなど人により症状は異なります。 いずれも一時的なもので、起こらない場合もありますので、心配する必要はありません。 |
ショックロスとは
ショックロスは植毛手術や麻酔などの影響で、既存の髪の毛の一部が一時的に抜ける現象を指します。
ショックロスというと衝撃的な印象も受けますが、失われる髪の毛は既存の髪の10~15%程度であり、全てが抜けるわけではありません。
仮に、髪の毛1,000本生えている部分から100~150本抜けた程度では、外見上の変化はほとんどありません。
薄毛を気にしていた範囲の髪の毛が減少すれば、薄毛が進行したように感じられますが、半年~1年ほど経てば元通りに生えそろいます。
ショックロスの時期
ショックロスが起こる時期は人により違っています。
一般的には、手術後から1~4カ月の間で起こります。
起こるのが早い方の場合は、手術後10日~2週間前後で始まる事もあります。
ショックロスが起こる時期は人それぞれですが、ショックロスが終われば抜け毛の量は元に戻ります。
植毛が上手くいっていれば毛根組織ごと頭皮に生着していますので、髪の毛が抜ける事があっても再び髪の毛が生えるようになっています。
ショックロスの原因
ショックロスの医学的な原因は、ハッキリとは解明されていません。
仮説程度の原因としては、手術後の組織の炎症反応や、手術の際の局所麻酔の影響などではないか、と言われています。
こういった影響により、既存の髪の毛の一部で生え替わりのタイミングに時間差が起こり、毛周期がずれて「生え代わる時期が早めに来た!」と勘違いする髪の毛が一部抜けると考えられています。
また、男性よりも女性の方がショックロスが起こりやすいとされてます。
そして、既存の髪が残っている範囲に、高密度で移植をした場合に起こりやすいです。
ショックロスが発生する確率
ショックロスが起こる確率は統計も取られておらず、また医学的な論文でも報告ありません。
どんなタイプの患者さんにショックロスが起こりやすいのか、あらかじめ目星を付けることは現在は困難です。
ショックロスの程度の差こそあれ、「大部分の方にショックロスは起こる可能性はある」というのが業界の見解です。
同じ人でも、複数回の手術で毎回ショックロスによる抜け毛の量は異なります。
つまり、初めての植毛手術でショックロスの抜け毛が全くなかったとしても、2回目の手術でショックロスの抜け毛が増える事があります。
その一方で、初回手術ではショックロスの抜け毛が多くても、次回の手術では抜け毛が少ない事もあります。
いずれにしても、ショックロスが起こる期間は一定期間であり、その時期が過ぎれば通常通りに髪の毛が生えてくるという事です。
ショックロスの範囲
ショックロスにより抜け毛が発生する範囲はどうなのか?
ショックロスの起こりうる範囲は、移植した範囲及びその周囲、さらに局所麻酔の注射を打った範囲です。
また、縫合部の周囲1~2cmの範囲の髪が一時的に抜け毛になる事もあります。
従って、植毛手術とは関係のない別な場所でショックロスによる抜け毛が増える、と言うわけではありません。
ショックロスによる抜け毛の量はどの程度か?
これは個人差が非常に大きく、抜け毛は縫えても薄毛には見えない程度で終わる人もいれば、もともと薄毛を気にしていた範囲がさらに広がる程度に髪の毛が抜ける人もいます。
一般的には元の髪の毛の10~15%程度が抜けて、残り85~90%の髪は残ると言われています。
初期脱毛のようにゴッソリと髪の毛が抜け落ちていくわけではありませんので、過剰に怖がる事はありません。
また、女性の方が男性よりもショックロスが起こりやすい事は前述の通りです。
特に、採取をした頭皮周囲と移植した範囲の周囲が、ショックロスにより既存毛が一時的に抜けます。
ショックロスはどれくらいの期間で回復する?
手術後1~4か月後程度までに見られる一時的な脱毛現象ですので、その期間を過ぎれば自然と髪の毛は生えてきます。
ショックロスで抜け毛が起こる原因は不明ですが、麻酔など外科的な操作による刺激により髪の毛が抜けているだけですので、毛根そのものは残っています。
従って、一時的に抜けた髪の毛であっても、ヘアサイクルに順じて生えてくる事になります。
髪の毛が抜けてから新しく生えてくるまでには休止期がありますので、抜けた後にすぐ新しく生えてくるとは限りません。
休止期は通常は2~3週間と考えられています。
大まかではありますが、ショックロス期間の1~4ヶ月に休止期間2~3週間を加えた期間は、髪の毛が生え変わる1つの目安として見ておくと良いでしょう。
ショックロスの防止策
植毛手術を複数回に分ける
前述のとおり、ショックロスが起こる原因の1つとして、一度の手術で高密度に植毛を行うとショックロスが起こりやすいです。
そのため、手術回数を複数に分けてショックロスのリスクを減らす事もできます。
しかし、ショックロスが100%起らないわけではなく、ショックロスの程度を減らすといった症状を抑える施策となります。
また、患者さんの身体及び金銭的負担も増えますので、手術回数については担当の医師をよく相談をして決めていきましょう。
内服薬の服用
万人に効果があるわけではありませんが、ミノキシジルやフィナステリドなどAGA治療薬の内服を推奨しているクリニックもあります。
しかし、ショックロスによる抜け毛の原因は不明であり、そもそもAGA治療薬によって解決できるものであるかどうかハッキリしていません。
こちらも医師とよく相談して、服用の有無や量などを決定してください。
ショックロスを隠す方法には増毛(通称「ふりかけ」)
ショックロスは隠すほど髪が抜けていくわけでもありませんが、人によっては隠したいと思うかもしれません。
人工毛のパウダーは移植毛や頭皮に影響を与えることなく、薄毛部分をカモフラージュできます。
パウダーは頭皮に付着しますが、毛穴に入るほどのサイズではないので安心して利用できます。
稀に定着用のスプレーで頭皮がかぶれることがありますので、刺激を弱いスプレーを使えば大丈夫です。
人工毛パウダーはクリニックでなくても入手可能で、例えば「スーパーミリオンヘア」や「ジョンソンズマイクロファイバー」などと検索すれば、オンラインで購入できます。
ショックロスの体験談
ショックロスは一時的で心配する必要はないとされていますが、実際に自毛植毛をした方たちのショックロスはどの程度だったのでしょうか?
自毛植毛をした方たちの体験談や相談内容をご紹介します。
19年間に渡り薄毛に悩んでいたノーウッド2.7さんが一念発起しアイランドタ...
ブログ「アスク井上クリニックにて植毛しました。
」を運営しているアスクマンさ...
2度の植毛と、内服薬を経験している美容師のアンビルさん。
1度目の植毛で満足...
総括
本記事の要旨をまとめると次のようになります。
- 自毛植毛にはショックロスが付き物
- ショックロスは一時的な脱毛や頭皮のしびれ、まぶたの腫れなど人により症状は起こったり起らなかったりする
- ショックロスが起こり始めるのは手術後1~4ヶ月
- 原因や起こる確率はよく分かっていない
- 起こる範囲は、植毛手術で操作した部分及びその周囲
- 終わる期間は不明だが、大概は4ヶ月もすれば収まる
- 防ぐ方法は手術回数を分ける、または内服薬の使用、隠す方法はふりかけ
植毛に強い!おすすめのクリニック
親和クリニック
親和クリニックは、プロペシアやミノキシジルの処方はもちろん、デュタステリド配合薬の処方や、痛みが一切ないノンニードルメソテラピーなどの治療も行っています。
その上、MIRAI法という最先端技術を用いる高密度な自毛植毛を行っており、この方法は刈り上げる必要がなく手術時間も短いのもメリットです。
アイランドタワークリニック
0円
- 自毛植毛一筋15年、シェアNo.1を誇る自毛植毛専門クリニック
- 独自技術の自毛植毛法「i-direct」は、95%を誇る高い定着率と、メスを使わないので傷跡が残らないことが特徴
- 新宿、名古屋、大阪、福岡の4院を開院
- 自毛植毛症例数は20,000件を超え、実績がある
- 無料カウンセリング実施中
植毛で有名なアイランドタワークリニックです。
独自開発の技術”i-direct法”で国内シェア60%以上、国内症例2万件を超える実績を誇っています!
最終更新日: 2021-07-12
タグ:
自毛植毛
*本サービスは、一般的な情報提供を目的としたものであり、診察行為や治療行為を目的としたものではありません。具体的な治療行為等については、必ず、医師等の診察を受けて頂きますよう、お願い致します。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。