発毛剤「プロペシア」「ミノキシジル」の違いと正しい服用方法(飲み方)まとめ
元々の病気治療薬としての働きよりも、発毛剤として有名になっているプロペシアとミノキシジルですが、この2つの薬が実は全く違う働きをもつ薬ということを知っていますか?この違いを知れば、さらに自分のAGAの種類に合った対策ができるようになります。プロペシアとミノキシジルの働きや副作用を比較し、AGA対策にどのように役立てたらいいのかを説明
目次
- ▼ 1. プロペシアとミノキシジルの効果の違い
- ▼ 2. プロペシアとミノキシジルの副作用
- ▼ 3. プロペシアとミノキシジルの服用方法の比較
- ▼ 4. 初期脱毛が起こったら
- ▼ 5. プロペシアとミノキシジルが効かない時
- (1) AGAの原因がホルモン性ではない人には効かない
- (2) 1. 頭皮の健康状態や環境が悪い
- (3) 2. 遺伝的要因
- (4) 3. 病気がある
- (5) 4. 生活習慣に問題がある
- (6) 5. 持病の薬による副作用
- (7) 早めに原因を突き止め、予防しよう!
- ▼ 6. とにかくミノキシジル、プロペシアが気になる!でも副作用は怖い!というかたはAGA専門クリニックへ
- ▼ 7. まとめ
プロペシアとミノキシジルの効果の違い
同じ発毛剤として処方されるプロペシアとミノキシジルですが、効能はどのように違うのでしょうか。
プロペシアは元々ホルモンのための薬
プロペシアとは、フィナステリドと呼ばれる薬の商品名です。
フィナステリドは元々ホルモンの一つであるアンドロゲンと逆の働きをする抗アンドロゲン薬として誕生しました。
AGAの原因であるDHTという物質は、毛根の成長をストップさせ脱毛させる働きがあります。
このDHTをアンドロゲンホルモンから作り出すのが5αリダクターゼという酵素です。
プロペシアはこの5αリダクターゼの働きを抑制し、DHTを作り出さなくするため髪の毛が元気に育つようになり、抜け毛を防止します。
ちなみに、プロペシアのジェネリックとしてエフペシアやフィンペシアが存在します。
ミノキシジルは元々高血圧のための薬
ミノキシジルは元々、血管拡張剤として高血圧症の方が使用していました。
その臨床データを取っている際に、発毛を促す効果が立証されたため、発毛剤として使用されるようになりました。
未だにどうして発毛作用があるのかという正確な解明はされていませんが、血管を拡張する作用があって血流が良くなるため、栄養を毛髪の発毛や育毛に必要な毛乳頭細胞や毛母細胞へ運びやすくなり、発毛効果が得られるのではないかと一般的にはいわれています。
- 毛根の成長促進
- 髪の毛を太くさせる
- 女性にも発毛効果がある
- 髪の毛の伸びが早くなる
こうしたうれしい効果が期待できます。
発毛剤としての効果の比較
- プロペシア:脱毛をストップさせる
- ミノキシジル:血管(毛根内の)を拡張させ血行を良くする→抜けそうな毛を食い止める→発毛促進
プロペシアとミノキシジルは両方同時に使用するのが、AGAの治療には最適であると考えられています。
単体でも効果があるものを併用することによって、効果の倍増が期待できます。
プロペシアとミノキシジルの副作用
最近では、副作用の怖さなどが盛んにメディアでも取り上げられていますが、実際にはどのような副作用があるのでしょうか。
プロペシアの副作用
肝機能低下
一番にあげられるのは肝機能障害ですが、すべてのメカニズムは未だに解明されていません。
しかし、肝臓は分解・解毒をする臓器のため、化学物質であるプロペシアが肝臓へ吸収されると負担がかかることから肝機能障害が出るのであろうと推測されています。
肝臓は元々体外から入り込んできた有害物質を分解・解毒し無毒化する働きがあります。
そのため、プロペシアのような人工的に生成された化学物質を解毒することにより肝臓に負担がかかり、肝機能障害を引き起こすのではないと考えられています。
肝機能障害が起こっているにもかかわらず、プロペシアをそのまま服用し続けた場合、肝炎や肝硬変などの重篤な病気に発展することもあります。
過敏症
瘙痒症(そうようしょう)…かゆみが生ずる。
蕁麻疹(じんましん)…赤い盛り上がりが出て、かゆくなる。
発疹(ほっしん)…ただれたり、ブツブツができたりするなど、皮膚が炎症を起こす。
浮腫(むくみ)…細胞組織に水分が溜まって腫れ上がる。
腫脹(しゅちょう)…腫れて膨れること。
プロペシアでは部位として口唇、舌、咽喉、顔面腫が挙げられる。
頭皮の治療をする薬なので、頭皮に限らず皮膚組織に影響が出るのは想像に難くないでしょう。
生殖器の機能不全
- 精液の質低下
- 睾丸痛
- 性欲減退
- 勃起機能不全
- 射精障害
精液の質とは、精液量、精子濃度、精子運動性などが挙げられ、これらが低下したり減少したりすることが考えられます。
また、精子が全く作られない、もしくは作られてもごく少量である無精子症や、精子の形が尖っていたり、小さく丸くなったりする精子形態異常も挙げられます。
乳房肥大・乳房圧痛
「乳房肥大」といい、男性の胸が大きくなってしまう副作用が報告されています。
これは、肝機能の低下により肝臓で分解されなかった女性ホルモンの1種であるエストロゲンが原因といわれています。
さらに、乳房圧痛と呼ばれ、胸に痛みを感じることがあります。
また、肝機能低下がかなり進んでしまうと、男性特有の濃い体毛が薄くなってきたり、ひげが産毛のようなひげに変わったりする場合があり、それらを総称して「女性化する」といわれることがあります。
その他
まれにですが、鬱の症状が発症してしまったという人もいます。
ただ、プロペシアだけが原因なのか、薬を飲んだ時期にストレスや環境の変化等の他の要因があって鬱になったのかは厳密に区別ができないため、副作用として明言はできない状態です。
胃腸が元々弱い人は、プロペシアを服用した際に胃腸の調子が悪くなり、胃痛や吐き気、膨満感などを引き起こす人がいるようです。
プロペシアとともに胃腸薬を処方するクリニックも多く、あまり起こらない症状ですが、まれに胃腸障害に悩まされる人がいます。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの副作用は皮膚疾患が一般的です。
主なものは、以下の4点です。
- かぶれ
- しっしん
- 肌の赤み
- かゆみ
それ以外には、元々血圧の薬なので、血流や分解・解毒に関係のあるところに副作用が出てくるそうです。
- 低血圧
- 頭痛、めまい、食欲不振
- 肝機能障害
副作用が少ないのはミノキシジル!
上記したように、副作用はミノキシジルの方が軽度ですので、副作用が少ないと言えるでしょう。
しかし、プロペシアとフィナステリドに共通して言えることは、どちらも副作用の発生確率は極めて低く、1~5%(含有量1%あたり)程度です。
「服用して副作用が出たらどうしよう!」と大いに心配する必要はありません。
もちろん絶対に起こらないとは言い切れませんので、事前に医師に確認し、副作用が出たらすぐに相談しましょう。
プロペシアとミノキシジルの服用方法の比較
プロペシアの服用方法
含有量は0.2mg~1.0gと幅広くありますが、原則としてどの含有量でも1日1回、1錠を飲みましょう。
1日の最高摂取量は1.0mgまでも決められており、一度に大量摂取すると副作用の危険性が高まります。
どこの国のどのメーカーでも、摂取量は1日1錠までが厳守ですので、それ以上の服用は絶対にしないでください。
また、妊娠中の女性の方の服用は禁止されています。
胎児のホルモンバランスを乱したり、生殖機能が未発達のまま生まれたりする可能性があるからです。
さらに、未成年者は安全性や効果が確立されていないので服用できません。
ミノキシジルの服用方法
タブレットの種類によって含有量が変わりますが、初めて服用する際は1日1回2.5mgにしましょう。
個人差はありますが、この量で発毛を実感する人もいます。
しばらくしても実感できない場合は、その2倍の量、1日1回5mgにします。
場合によっては、1日2回2.5mgずつでも良いでしょう。
効果がないからといって、副作用の危険性があるので、いきなり多量に摂取してはいけません。
少しずつ量を増やしていくことで、身体が徐々に慣れて発毛してくる可能性があります。
量はどんなに多くとも1日10mgまでにしましょう。
プロペシアとミノキシジルは併用すると効果大!
プロペシアとミノキシジルはAGAに対する働きかけが違うため、治療の際には併用することをおすすめします。
AGA専門のクリニックでも、併用した処方箋がよく出されています。
併用することで、【ミノキシジルで発毛促進→プロペシアで脱毛防止→ミノキシジルで新毛の抜け毛防止】とAGAに効果を発揮します。
初期脱毛が起こったら
治療開始直後の抜け毛は気にしなくてOK!
「初期脱毛」とは、AGA治療を開始後、早い人では1週間後くらいから2か月間ほど、抜け毛が多くなることを表す言葉です。
心配になる方もいらっしゃいますが、これはAGAによる抜け毛ではありません!
AGAが原因で毛根に栄養がいかなくなると、抜け毛のスイッチが入った状態の古く弱った毛になります。
プロペシアとミノキシジルを飲むと、新しく健康な毛に取って代わるために古い毛が抜けるのです。
肌の状態でいえばターンオーバーと同じであり、髪の毛の新陳代謝ということになります。
気になるときは病院へ
毛が抜けてしまうと精神的に辛く、メカニズムを理解していてもなかなか心が追いついていかずに心配になってしまいます。
しかし、好転反応と一緒で新しい健康な毛髪が生えてくる証なので、それまでと同じように処方された薬を飲み、毛髪に良い生活を続けてください。
どうしても心配の時は、AGAの診察を受けた病院へ行き、相談したりチェックしたりしてもらうのもおすすめです。
専門家にチェックしてもらえれば安心感も違いますね。
プロペシアとミノキシジルが効かない時
プロペシアとミノキシジルが効かないという人も中にはいます。
そのような時はどうしたらいいのでしょうか。
AGAの原因がホルモン性ではない人には効かない
プロペシアやミノキシジルはホルモン性AGAに最適な治療薬です。
そのため、ホルモン性ではないAGAには効きにくいとされ、実際にこの2つの薬の効果があるのは5割程度であるといわれています。
それでは、効果の出ない人はどのような原因で発毛や育毛がされないのでしょうか。
以下の原因が考えられるので、確かめながらみてみましょう。
1. 頭皮の健康状態や環境が悪い
- 長期間、髪の毛を洗わない
- 頭皮のニキビや他の皮膚疾患などで、毛穴に炎症が起きている
- シャンプーの洗い残しが付着したままになっている
- ドライヤーで乾燥させていない
- 汗をかいたら拭わずにそのままにしている
- カラーやパーマなど、ヘアスタイリングをしている
頭皮にダメージを与えることは、抜け毛や薄毛につながってしまいます。
まずは徹底して頭皮を清潔な状態で保つようにしましょう。
効果的なシャンプー・ドライヤー方法はこちらに記載しています。
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このシャンプーこそが、若ハゲの...
2. 遺伝的要因
遺伝的に頭皮の血行が最初から悪い場合があります。
これは遺伝なので仕方がありませんが、だからといって何も手を尽くさないのはもったいないです。
遺伝と薄毛の関係については、こちらの記事をご覧ください。
父親の髪が薄いと、「いずれ自分も…」と心配する男性は少なくありません。
確...
3. 病気がある
- 慢性肝臓病
- 慢性腎臓病
- 自己免疫疾患
肝臓については先程も説明した通りですが、実は腎臓にも関係があります。
腎臓は新しく血液を作ったり、汚くなった血液を体外に排出したりする役割をもっています。
腎臓に疾患があると、血がドロドロになって血行が悪くなり、栄養を運ぶことができなくなるので、頭皮に悪影響を与えてしまいます。
さらに、自己免疫疾患が関係しているとも言われています。
自己免疫とは、外部から体内に入ってきた細菌やウイルスなどの異物から身体を守ろうとする働きです。
何らかの原因で自分の健康な細胞を攻撃してしまい、傷つけることを自己免疫疾患と呼びます。
つまり、防御反応の誤作動で薄毛になってしまう、ということです。
4. 生活習慣に問題がある
- 過度のストレス
- 過度の睡眠不足
- 暴飲暴食
- 喫煙
- アルコールの多量摂取
- 運動不足
現代社会では、ストレスがかかるのは当然です。
しかし、それを喫煙や飲酒、暴飲暴食で忘れよう、紛らわせようとすると、頭皮へ余計に負担がかかります。
ストレスが身体に一番悪いですが、そこへさらにストレスをかけてしまっては、発毛への道は遠ざかるばかりです。
食、睡眠、運動を中心に、生活習慣を見直すことが必然です。
生活改善の方法は、こちらの記事をご覧ください。
気が付いたら何だか髪の毛が薄くなっている…おでこが広くなってきた…見て見ぬ...
5. 持病の薬による副作用
心臓病、腎臓病、糖尿病などの薬による副作用が原因である場合があります。
これらの原因がその人の体質やその時の健康状態により左右され、プロペシアやミノキシジルが効かないことがあります。
もちろん個人差はありますので一概には言えませんが、気になる方は一度病院へ行きましょう。
早めに原因を突き止め、予防しよう!
AGAの原因は必ず上記のどれかに当てはまるので、とにかく原因を探します。
そして原因を突き止めたら、発毛剤を飲む前に先にその原因に適した対処をしてくだい。
例えば、頭皮ニキビは毛根に炎症を起こし、最悪の場合には毛根を死滅させてしまう可能性もあります。
そうすると、何をしても発毛しなくなってしまいます。
発毛剤による治療を6か月以上続けても効果が出ない場合には、他の原因を疑ってみてください。
担当の医師に相談し、あなたのAGAの本当の原因は何なのか診察してもらう、または他の内科を紹介してもらうのも大切です。
原因が早期発見できれば、かなりの確率でAGAも改善されます。
とにかくミノキシジル、プロペシアが気になる!でも副作用は怖い!というかたはAGA専門クリニックへ
ミノキシジルやプロペシアに興味があるけど、個人輸入だと副作用が起きても対処は自己責任で怖いな…という場合はAGA専門クリニックに一度無料相談してみることをオススメしています。
薄毛の悩みが深刻な方や、様々な育毛剤を試した結果、効果が出なかった方が、最...
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まとめ
プロペシアとミノキシジルは働く作用が違います。
そのため、どちらか一つを使用するのではなく、併用してみてください。
また、副作用はそれぞれにありますが、どちらも肝機能障害には気を付けましょう。
もしも2つの薬を飲んで6か月以上経っても効果が見られない場合には、ホルモン性由来のAGAではなく、他の原因が考えられます。
本当の原因を突き止め、先にその疾患から治していきましょう。
最終更新日: 2020-09-12
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