運動不足が若ハゲの原因?改善にはこんな運動を
薄毛の原因といえばすぐDHT(ジヒドロテストステロン)と考えがちですが、実はそれ以外にも考えられる原因はいくつかあります。今回は「運動不足」について取り上げました!
目次
運動不足は何が問題?
運動不足が健康を損ねるといわれますが、その理由や引き起こされる症状にはどんなものがあるのでしょうか。
酸素不足になる
時代とともに私たちの生活は非常に楽になり、体を動かすことが少なくなりました。
すると少ない酸素量で済むようになり、呼吸が浅くなります。
酸素は肺で血中の赤血球と結合し、血流に乗って全身を回ります。
ところが、浅い呼吸ばかりしていると酸素が不足し、血中の酸素濃度が低くなり、血流が悪くなります。
血液には老廃物を腎臓に送って排出する働きがあるのですが、その働きが弱まるため血中に老廃物が溜まり、血液がドロドロになってしまいます。
すると血行不良となり、全身に栄養が行き渡らなくなるのです。
肥満になると血管がボロボロに
運動不足で肥満になると、血管の壁に中性脂肪やコレステロールが溜まりやすくなります。
その後、活性酸素によって中性脂肪やコレステロールが変質すると、これらを取り除くために免疫システムが働き、白血球がこれらを取り込んでいきます。
そうしてできたものをアテロームプラークといい、アテロームプラークが血管を狭くしていきます。
すると、血管に弾力性やしなやかさがなくなり、動脈硬化を起こします。
動脈硬化を起こした血管はもろくなり、亀裂が入ったり破裂したりしやすくなり、だんだんボロボロになってしまうのです。
特に毛細血管は非常に細いためつまりやすく、血管がボロボロになると全く血液が届かなくなります。
さらに脂肪の中には血管があります。
その部分にも血液を回さなくてはいけないため、血液が末端にまで届きにくくなります。
太っている人ほど手足が冷えやすいのは、このためです。
心臓の機能を低下させる
血液は心臓をポンプとして全身に送り出されています。
そのため、心臓の機能が低下すれば血流が悪くなってしまいます。
心臓は「心筋」と呼ばれる筋肉でできており、この筋肉を正常に動かすためには、ほかの筋肉の約3倍量の酸素が必要です。
そのため、運動不足で酸素の取りこまれる量が減ると心臓のポンプ機能が弱まり、血液を全身に回す力がなくなってしまうのです。
血液と若ハゲ・薄毛の関係とは
運動不足は血液をドロドロにしたり、血行不良を招いたりします。
イラストでわかるように、動脈は耳のあたりから急に細くなり、頭頂部にまで届いていません。
あるのは髪の毛の10分の1ほどの太さの毛細血管のみですから、血流が悪くなればそこまで届きにくくなってしまいます。
さらに心臓のポンプ機能が弱ければ血流速度も遅くなります。
髪の毛への栄養は血液によって運ばれます。
また、髪の毛根部分にある毛乳頭は血液と酸素から栄養を摂っています。
そのため、運動不足で血行が悪くなったり酸素が不足すると、髪の発育に悪影響が出るのです。
有酸素運動は若ハゲ・薄毛に効果がある
有酸素運動とは、取り込んだ酸素により糖質や脂肪を燃焼させエネルギーを作り出す運動のことで、基本的には長時間継続が可能なランニングや水泳を指します。
一方、無酸素運動とは酸素をほとんど使わない運動です。
無酸素運動は酸素の代わりに筋肉に貯まっている糖質を使います。
簡単に言うと、瞬間的に筋肉を使う運動のことです。
主に代表されるのは筋肉トレーニングになりますが、スクワットなどは有酸素運動の扱いになります。
たとえばマラソンの場合、最初は誰でも有酸素運動ですが、限界に近づくにつれて無酸素運動に変化します。
マラソン選手があれだけ長距離走れるのは、有酸素運動の状態で走れる距離が長いからです。
血行が良くなり、髪に充分な栄養が送られる
有酸素運動は、充分に酸素を体内に取り込みながら行う運動です。
血液がサラサラになり血行が良くなり、頭皮の毛細血管にまで栄養が届くようになります。
東洋医学では「髪は血の余り」といい、血流が良くなければ髪にまで血液が回らないため、どんどん抜けやすくなってしまうのです。
たっぷりの酸素が脳下垂体の働きを正常にする
酸素を多く取り込むことにより脳にも酸素がよく届くようになります。
脳は体の中で最も酸素を必要とする部位で、不足すると機能が低下します。
すると、ホルモンの分泌を司る脳下垂体が上手く働かなくなり、髪の毛に悪影響を及ぼすことがあります。
内分泌(ホルモン)が原因の脱毛症
代表的なものとしては、甲状腺や脳にある脳下垂体などの内分泌器官に異常(疾患)が発生し、それに伴いホルモンバランスが崩れている状態を言います。
引用元: fukuzumi.jp
脳下垂体の働きが良くなると、前葉から分泌される成長ホルモンの量が促進されます。
成長ホルモンは細胞を修復する働きがあり、頭皮を健康にすることで発毛効果が期待できるのです。
有酸素運動で注意すべきこと
このように効果の高い有酸素運動は毎日行なうとより効果が高まりますが、くたくたになるまでやるのは逆効果です。
有酸素運動はカロリー消費は少ない割に達成感が高く、ついその後多めに食べてしまいがち。
しかも、有酸素運動では脂質と糖質をエネルギーとして消費しますから、体は失ったものを取り戻そうとします。
そのため、甘いものやこってりしたものが食べたくなりがちですが、運動後の体は吸収率が高くなっているため、気をつけないと肥満になり、運動がおっくうになってしまうのです。
無酸素運動は髪によくない?
筋トレをすると、男性ホルモンのテストステロンが約25%増加するといわれています。
そこから、AGAの原因になるといわれていますが、医学的に証明されているわけではありません。
ボディビルダー全員が薄毛ではないことからも、それがわかります。
無酸素運動にはたんぱく質を
無酸素運動は筋肉に強い負荷をかけて筋肉を傷つけ、それを修復することで筋肉を強くしていく運動です。
この修復にはたんぱく質が必要です。
もしたんぱく質が不足していると、生命の維持により重要である筋肉修復のほうが優先され、優先順位の低い髪にはたんぱく質が回らなくなり、抜け毛の原因となります。
筋肉が修復されるまで次の無酸素運動をしない
「筋トレを毎日やってはいけない」というのは、筋肉の修復が済んでいないのにさらに負荷をかけることになるからです。
たんぱく質はどんどん筋肉修復に取り組みますから、やればやるほどたんぱく質が不足してしまいます。
筋肉痛があるうちは修復が終わっていないということです。
絶体に無理はせず、有酸素運動とうまく組み合わせて行ないましょう。
最終更新日: 2020-07-29
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