
【詳細解説】AGAの隠された原因!薄毛とストレスの関係&今日から出来る対策まとめ
よく「ストレスがハゲる原因になる」という話を聞きます。しかし、現在医療機関ではAGA(男性型脱毛)の主な原因はDHTという悪玉ホルモンだとされており、治療もDHTの抑制がメインとなっています。では、「ストレスがハゲの原因になる」という話は、単なる都市伝説のようなものなのでしょうか?ストレスとハゲの関係について、徹底的に検証しました!
目次
ストレスとハゲの関係は?
ストレスによって薄毛になったり白髪が増えたりといった話はよく聞きますが、実際のところそれは本当なのでしょうか。
実は、医学的にはストレスとAGAの直接的関係は認められえていません。
しかし、ストレスによって2次的に起こる薄毛は否定できませんし、円形脱毛症などはストレスが直接的な原因となることも分かっています。
まずはじめに、ストレスについて考えてみましょう。
現代人が抱えるストレス

現代社会は、ストレスが蔓延しています。
「私は現在ストレスゼロの生活をしています」という人はほとんどいないですよね。
48.1%の人がストレスを感じている

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成25年度調査)の結果によると、全体の中で「ストレスを感じている」と答えた人の割合は、48.1%でした。
実際はもっと多いような気もしますが、少なくとも2人に1人は普段の生活でストレスを感じているということが分かります。
また、AGAが発症し始める30代の男性に限ってみると、48.6%です。
平均値とほぼ変わらない数値に見えますが、女性の方が男性よりもストレスを感じやすい傾向があるため、男性の全世代の中では3番目に高い世代になります。
男性だけを抜き出して数値を見ると、10代男性が32.2%、20男性が43.3%ですので、10代から30代までの間に急激なストレスの上り坂があることがわかります。
ストレスがAGAの原因になるとしたら、このあたりも関係があるのかもしれません。
なぜ人はストレスを感じるのか

<ストレスの主要な要因は「人間関係」「仕事」「性格」>
ストレスの原因として多く挙げられるのは、「人間関係」や「仕事」「性格」などです。
■人間関係
「人間関係」は、ここで説明する必要もないほど多くの人が感じている問題でしょう。
人と人が関われば、そこには良い意味でも悪い意味でも摩擦が生じます。
相手とのコミュニケーションの中で、自分の思ったように相手が動いてくれなかったり、自分の意見に賛同してくれなかったりすれば、それがストレスとなります。
■仕事
「仕事」もストレスの原因としては代表的なものです。
そもそもが、仕事には生活が掛かっています。
自分1人ならまだしも、家族の生活まで支えていかなければいけないとすれば、その重圧はさらに大きくなります。
また、仕事自体にも責任の大きな仕事、期日の迫った仕事など、ストレスの原因になる種類のものは多く潜んでいます。
「人間関係」とも重なりますが、職場での人間関係(上司・部下・同僚)も大きなストレスの原因になります。
■性格
「性格」は一部の方にのみ当てはまりますが、自分を抑え込むことによって発生するストレスです。
例えば、完璧主義、心配性、短気、緊張しやすい、などの性格の人は、その性格をそのまま表面に出し過ぎてしまうと、「面倒くさい人だ」と思われかねません。
そこで自分を抑え込もうとするのですが、ここにストレスが発生します。
ストレスが原因で起こる体の不調

「ストレスは万病の元」と言われるように、ストレスによって人の体は様々な良くない影響を受けます。
これが間接的に脱毛の原因になることもありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
睡眠障害・不眠症
ストレスと聞いて多くの人が思い描く症状は「不眠症」ではないでしょうか。
ストレスの原因となる物事のことを考えると不安になり、眠れなくなってしまう状態です。
実際、人はストレスが続くと心理的な緊張不安から眠れなくなることがあります。
ただし、これはあくまでも一過性の不眠で、ストレスの原因が改善されれば症状も改善されるといわれています。
血行障害
ストレスによって自律神経が乱れると、血液の循環を調整する機能がうまく働かなくなり、血行不良になります。
ここからさらに大きなストレスを感じると、「ストレスホルモン」という血管を収縮させる働きのあるホルモンが大量に分泌されます。
ストレスホルモンによって血管が狭くなり、血液が流れにくくなり、血行不良となります。
内臓の不調
ストレスを感じると胃が痛くなると言います。
内臓はストレスの影響を受けやすい器官です。
特に胃は、ストレスによって胃酸が出すぎてしまったり、粘液が不足してしまった場合に、胃の中にもともと存在するピロリ菌が増殖し、胃潰瘍に発展する可能性があります。
下の記事では、ストレスと薄毛の関係を医学的な立場から解説しています。

一口にハゲといっても、その原因はさまざまです。
そこで今回はストレスとハゲの...
なぜストレスによってAGAが発症するのか?

さて、ストレス自体のことや、それによる体調不良については分かりましたが、この記事の本題でもあるAGA(男性型脱毛)については、どのような影響があるのでしょうか。
考えられる理由をひとつずつ見ていきましょう。
血行不良
これはストレスによって起こる体調不良の1種として紹介しましたが、薄毛の原因でもあります。
■ストレスは毛母細胞と毛乳頭に悪影響
髪の毛は、毛乳頭が司令塔、毛母細胞(もうぼさいぼう)が工場となって作られます。
毛乳頭(もうにゅうとう)は、毛細血管から血液と接触し、血液の中にある酸素や栄養素を受け取り、それをもとにして毛母細胞に「成長」「休止」「脱毛」といった指示を出します。
ここで充分な酸素や栄養が受け取れなければ、毛乳頭は毛髪の成長をストップさせたり、場合によっては抜けるように指示を出してしますことがあります。
また、成長の指示が出ていたとしても、栄養が足りなければ髪の毛は細くなり、ハリ、コシのない抜けやすい髪の毛になってしまいます。
ストレスによって血行が悪くなれば、当然毛細血管に行きわたる血液の量も減り、結果として毛髪が抜けやすくなってしますのです。
■ストレスを感じて煙草を吸うのは最悪
よく「ストレスを感じて煙草を吸う」という人もいますが、これは髪の毛にとっては最悪の行為です。
煙草には毛細血管を収縮させる働きがありますので、ストレスと煙草がダブルで毛乳頭にダメージを与えるという結果になります。
頭皮の硬化

人は、ストレスを感じると緊張状態になります。
緊張状態の人の顔を想像してみてください。
強張っていますよね。
緊張すると、顔の筋肉や、前頭部の皮膚が硬直します。
逆にリラックスしているひとの顔はやわらかいですよね。
皮膚も同じで、リラックスしていると柔らかくなります。
頭皮の硬化は、髪の毛にとってまったく良いことはありません。
まず、頭皮が固くなると、詰まった皮脂が簡単には落ちにくくなります。
毛根は呼吸をしていますので、毛穴が詰まると呼吸できなくなり、抜けてしまうのです。
また、頭皮が固くなると血行も悪くなり、これも抜け毛の原因となります。
皮脂の過剰分泌
ストレスを感じている間、人は交感神経が刺激され続け、興奮状態になります。
興奮状態の中では人はホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンを過剰に分泌するようになります。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促進します。
そのため、大量の皮脂が分泌され、それが毛穴に詰まって角栓となり、脱毛を加速させてしまいます。
また、後述しますが、男性ホルモン「テストステロン」は、AGAの原因となる悪玉ホルモン、DHTを作る元にもなります。
DHTが原因であるAGAとの違い
ここまでストレスが髪の毛に与える影響についてみてきましたが、これは専門クリニックで治療が行われている「DHT」が原因の脱毛と何が違うのでしょうか?
一般的な若ハゲの仕組み

AGAの原因の9割はDHTだといわれています。
このDHTとは、男性ホルモン「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素が結合してできる悪玉ホルモンです。
DHTは、主に2種類の方法で髪の毛に攻撃を仕掛けてきます。
■攻撃方法1. 皮脂の過剰分泌
DHTは、毛根の皮脂腺を刺激して、皮脂の過剰分泌を引き起こします。
前項でも説明したように、皮脂が過剰分泌されるとそれが毛穴に詰まり、角栓となり毛根を殺してしまいます。
皮脂の過剰分泌によって疲弊した頭皮は硬化し、血流も悪くなります。
それによってさらに多くの髪の毛が抜けてしまうのです。
■攻撃方法2. 毛乳頭への攻撃
前述のように、毛乳頭は髪の毛を作る司令塔の働きをしています。
ここをDHTが攻撃することにより、髪の毛の成長を阻害したり、ヘアサイクルを乱して成長過程の髪の毛の異常脱毛を起こしたりします。
<DHTとストレスによって引き起こされる脱毛の原因はかなり似ている>
ここまで読んで頂けたら、なんとなくご理解頂けると思いますが、DHTによって引き起こされる脱毛の原因と、ストレスによって引き起こされる脱毛の原因は、非常によく似ています。
皮脂の過剰分泌・頭皮の硬化・血流の悪化など、髪の毛に悪いとされていることは、一通りストレスによっても引き起こされるのです。
<やはり主要因はDHT>
ただし、抜け毛に対する影響はやはりDHTの方が大きいようで、AGA対策として行われる治療も基本的にはDHTの対策をしたものがほとんどです。
これで実際に結果が出ているということを考えると、ストレスは「DHTによって起こる脱毛をさらに悪化させるブースターのようなもの」と考えると良さそうです。
ストレスは円形脱毛も引き起こす!?
AGAとは分けて考えられる抜け毛系の疾患に「円形脱毛症」があります。
これは、同じ「ハゲ」という部類で、しかもストレスが原因で発症するものではありますが、AGAとは全くの別物で治療法も違います。
この記事はAGAについての記事ですので詳細には触れませんが、円形脱毛は「単発型」と呼ばれる1か所のものから、進行すると複数の「多発型」、さらに進むと「全頭脱毛症」という首から上に毛がないという状態にもなりますので、早期の治療が必要です。
ストレス型脱毛の体験談
実際にストレスが原因となりハゲてしまった人の体験談をご紹介します。
40を目前にストレスがハゲに追い打ちをかけた事例
30を過ぎても改善する気配もなく。
それどころか、はげの範囲が拡大していきます。
それを見たくなくて、鏡を極力避けていました。
実はそのころ、職場の上司とうまくいってなくてストレスで胃炎になるくらい辛い時期でした。
それでも3年くらい頑張りました。
でも最後は耐えられなくて退社しました。
気持ちに余裕ができた私は、数年ぶりに鏡を見ました。
そこには、髪がなく・・・
つるつるにはげた頭が・・・
重度のストレスが髪が抜けているのに、改善する気力もなく放置した結果です。
(/_;)<=泣いている
もう少し髪があると思っていたのですが、数年で全部抜けてはげしまうことがあるんですね。
ストレスって怖いですね。
引用元: xn--sckxcw97msen.xyz
日常生活で取れるストレス対策4選!
AGAの原因がストレスにあるのであれば、ストレスと別れれば脱毛は抑制できるはず。
ストレスを軽減するための簡単な方法をご紹介します。
食事
食べ物とストレスには大きな関係があると言われています。
- ビタミンC
- カルシウム
- たんぱく質
- ビタミンB1
- ビタミンE など
の栄養素はストレスの良いとされています。
具体的には、キウイ、牛乳、ヨーグルト、ナッツ、カツオ、豚肉、豆腐などがそれに当たります。

運動

運動不足の状態の人は、新陳代謝が衰え、血液の循環が悪くなり、免疫力が低下します。
それが脳の働きも阻害し、ストレスを感じやすい体質にしてしまいます。
簡単にできる運動不足の解消は散歩です。
歩くことで血液が循環し、足腰も鍛えられます。
その他、学生時代にやっていたスポーツなどがあれば、行ってみるのもいいでしょう。
睡眠

睡眠不足になると脳の扁桃体が活発化し、些細なことでも不安や恐怖を感じるようになってしまい、それがストレスの原因となります。
また、適正な時間睡眠を取っていたとしても、眠りが浅いとストレスは減りにくいといわれます。
睡眠の質改善に大きな効果を発揮するのが「朝日」です。
起床後1時間以内に朝日を浴び、数分過ごすだけで、睡眠を司るホルモンの「メラトニン」が減って脳が目覚めます。
夜には逆にメラトニンが増えて熟睡できるリズムが生まれ、ストレスも感じにくくなります。
髪は睡眠中に成長する!
睡眠の重要性については以下記事でも触れていますので是非御覧ください。

髪と睡眠の関係を知らずにいたら、どんどん薄毛が進んでしまうかも! まだ2...
友人と会う
最も簡単なストレス解消の方法です。
気の合う友人と一緒に話をするだけで、ストレスは減っていきます。
AGA治療・対策はやはりこの2つ!
「ストレス対策ではなくAGA対策をしたい!」という方は、下記の方法があります。
育毛剤を使用

様々な種類の育毛剤があります。
頭皮に塗布するタイプから服用するタイプのもの、成分も天然成分のものから副作用の恐れのあるものまで、かなり多いです。
購入の前に、「成分」「価格」「副作用」の3点は調べておいた方が良いでしょう。
実際に効果があるといわれている成分は、ミノキシジルやフィナステリド、最近ではリデンシルやキャピキシルなどがあります。
これはすべての育毛剤にいえることですが「合う」「合わない」「効く」「効かない」は人それぞれですので、自分にとって効果のある育毛剤を探す必要があります。
ハゲ治療ゼミの推奨は「チャップアップ」です。
最もメジャーな育毛剤であり、値段もリーズナブル。
AGA治療の第一歩を手軽に始められる育毛剤で取り組むことをおすすめしています。

チャップアップを使ってみたものの、なかなか効果が出ない…とお悩みの方や、ど...
クリニックで治療(皮膚科・AGA専門外来)
AGA専門クリニックへ行き治療してもらう方法です。
自宅での治療に比べれば、格段に効果の高い治療を受けることができますし、医師と相談しながら、自分のライフスタイルに合った治療をしていくことができます。
クリニックでの治療、皮膚科に行くべきか専門外来に行くべきか…。
などの悩みを解決する記事を用意しました。
こちらも御覧ください!

男性の頭髪に関する悩みと言えば、「若ハゲ」が定番の一つです。
そのほとんどが...
DHTとストレス、両方への対策が必要!
皆さんが日ごろ感じているストレスは、確実に髪の毛にダメージを与えています。
しかし、ストレス単体でハゲるということは少なく(円形脱毛を除く)DHTとの相乗効果でハゲるといった認識の方が正しいようです。
そのため、AGAに関しては、どちらか片方だけの対策では不十分。
DHTとストレス、両方への対策が必要ということになります。
最終更新日: 2021-03-24
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