髪の成長に睡眠は超重要!若ハゲ・薄毛対策と睡眠の関係とは
髪と睡眠の関係を知らずにいたら、どんどん薄毛が進んでしまうかも! まだ20代前半なのに、髪が薄くなって来た気がする…。 そんな場合は、まず睡眠不足を疑って下さい。 男性ホルモン以前の問題があるのです。
目次
髪は睡眠中に最も伸びる!
睡眠が髪に大切なのは、睡眠中に体の中ではこんなことが起きているからです。
副交感神経が優位になる
自律神経は、私たちの体の内臓や血管などの働きをコントロールしています。
主に昼活発になるのが「交感神経」で、体温を上げ心身を緊張させる働きを持っています。
逆に夜活発になるのが「副交感神経」で、体をリラックスさせ、傷付いた細胞などを修復させたり血管を拡張する働きがあります。
頭皮、特に耳から上の部分には動脈が通っておらず、髪の毛の1/10の太さの毛細血管しかありません。
そのため頭頂や生え際は元々栄養が届きにくい部位なのです。
しかし副交感神経が優位になり血管が広がると、栄養が地肌に回ります。
成長ホルモンの分泌が活発になる
成長ホルモンは成長期の子供だけに作用するわけではなく、肌の新陳代謝を促し、再生や修復をする若返りのホルモンです。
地肌の新陳代謝を促すので、育毛にもとても大切だとされています。
このホルモンは以前は22時~2時頃に分泌されるといわれていましたが、現在の調査で眠り始めの3時間の間に最も分泌されることがわかっています。
さらに、睡眠が深いほどよく分泌されます。
成長ホルモンは思春期が一番多く分泌され、30歳頃になると約半分になってしまいます。
だからこそ少しでも多く分泌させるよう、質の良い睡眠が大切なのです。
睡眠不足や質の悪い睡眠は髪の成長を止める
眠っていれば良いというものではありません。
質と時間が大切です。
質の悪い睡眠は自律神経を乱れさせる
ベッドに入ったけれど仕事が気になる、直前までTVやスマホを見ていた、友人と長電話して盛り上がった…。
こういう状態の時は交換神経が優位になっています。
交感神経が優位になっているとなかなか寝付けず、浅い睡眠になりがちです。
成長ホルモンもほとんど分泌されなくなります。
また、交感神経は体を緊張させる働きがあるので、血管は収縮します。
血液が毛細血管まで届かなくなり、髪の成長を妨げてしまうのです。
睡眠不足がストレスを生む
睡眠不足になると大脳の働きが低下し、瞬間的な判断ができなくなります。
そこで体は自分の身を守るために緊張状態を維持しようとします。
すると感情や感覚が過敏になり、ストレスを生みやすくなります。
ストレスは交感神経を活発にさせますから、悪循環になってしまいます。
また、ストレスに対処するためには大量のエネルギーが必要です。
東洋医学では「髪は血の余り」といい、エネルギーや栄養の余りが髪に行くと考えられています。
ストレスで少なくなった栄養は内臓や脳に回るのでせいいっぱいとなり、髪が成長できなくなってしまうのです。
どうすれば良質な睡眠を取れる?
良質な睡眠とは副交感神経が活発になり、熟睡できている睡眠のことです。
そのためには以下のことに気をつけましょう。
食事後3時間経ってから寝る
農林水産省の調査によると20代男性の約31%、30代男性の約35%が夕食を21時以降に食べているという結果が出ています。
昼食と夕食の間が長いと、夕食時ドカ食いをしがちです。
食べたものが胃に残ったまま眠ると、それを消化するために睡眠中も胃が働くことになり、熟睡しづらくなります。
といって空腹だと何か食べたいと興奮状態になり、これも睡眠を妨げる原因となります。
満腹でも空腹でもない、食後3時間頃に寝るのがおすすめです。
遅くまでパソコン、スマホを使用しない
パソコン、スマホなど、LEDディスプレイからはブルーライトと呼ばれる青色光が出ています。
脳はこのブルーライトを「朝」と判断するため、睡眠を誘うメラトニンホルモンが分泌されにくくなるのです。
特にスマホはブルーライトの放出量が多いので、ゲーム好きな人はやり過ぎに気をつけましょう。
規則正しい生活を送る
自律神経の働きが正常であれば、質の良い睡眠が充分取れるようになります。
生活習慣を見直しましょう。
・早寝早起きを心がける
・目覚めたらすぐ朝の光を浴びて体内時計をリセットする
・食事は栄養バランスが取れたものを、できるだけ同じ時間に取る
・夜は刺激物(香辛料やカフェイン)を摂らない
・アルコールはビール大瓶1本、日本酒2合、ウイスキーはダブル2杯まで
・たばこはできるだけ控える
・日々の生活の中で軽い運動を心がける
・38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくりつかる
・ストレスを溜めない
これらを一度に変えるのは無理でも、少しずつでも生活習慣を変えていきましょう。
若いうちに生活のリズムを整えておくと生活習慣病の予防になりますし、ハゲ防止にもきっと効果がありますよ。
女性は生理周期にも気を付けよう!
女性の場合、生理周期も睡眠に影響しています。
各生理周期での睡眠の傾向を理解しておくが大事です。
女性ホルモンの分泌量が影響する
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
「美のホルモン」と言われるエストロゲンには、肌や髪のハリ、ツヤ、女性らしい体、骨や血管を強くする働きがあります。
「母のホルモン」と言われるプロゲステロンは、子宮内膜を厚くふかふかにしたり、体温を上げる、眠気をもたらすなど妊娠を維持するための働きがあります。
この2つのホルモンが、規則正しく周期的に変動しながら分泌されることで生理周期がつくられます。
生理の1週間前あたりになるとプロゲステロンの分泌量がピークとなります。
そうすると、日中に眠くなり、逆に夜なかなか寝付けないという状態に陥りやすくなります。
またやがて生理になるとプロゲステンの分泌が減少するうえ、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるので、生理前とは反対の慢性的に眠い状態になります。
生理1週間前には昼眠く、夜寝つきづらくなり、生理を迎えると慢性的に眠くなることが多いと覚えておきましょう。
なぜ女性ホルモンが影響を与えるの?
生理1週間前の眠気の逆転現象は、プロゲステロンが眠気を誘う一方で、体温を上昇させることで生じます。
人が眠りにつきやすくなるには体温の低下が一つの条件です。
例えば、眠いときの手足が温かくなっているのは、手足の皮膚の血管を拡張させ、熱を放出して体温を下げているからです。
しかし生理前はプロゲステロンの影響で基礎体温が0.5から1度上昇するので、夜になっても体温があまり低下せず、眠りにつきにくくなってしまうのです。
生理後はこのプロゲステロンの分泌が減り、低温期に入るため、眠りやすくなり、加えて睡眠ホルモンも分泌されるので慢性的に眠くなるのです。
最終更新日: 2020-07-29
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